優れた汎用性

ハイブリッド安定器は、今ある蛍光灯具で
消費電力の削減・長寿命を実現

安定器とは?

ランプを点灯させるために必要な「電圧」と、蛍光灯に適した「電流」をコントロールする器具の名称です。
直管形蛍光灯では、図のように、普通は反射板の内側に装着されているので目に触れることが少ない器具ですが、安定器がないと蛍光灯は安定して点灯することができません。

ハイブリッド安定器とは?

節電型である電子安定器(以後 インバーター式と呼称)に特殊プログラム回路を融合させ、独自の点灯方式によって蛍光灯の電極負担を大幅に軽減した安定器です。

蛍光灯を長寿命化!

その効果により、蛍光灯の寿命を大幅に延ばすことが可能となりました。
蛍光灯は点灯時の瞬間的な高電圧の負荷によって、電極が劣化し電極部分に塗ってあるエミッターと言われる電子放射物質が炭化して蛍光灯の中に飛散し付着します。
ハイブリッド安定器内に組込まれた特殊なプログラミングIC回路による電圧と電流のコントロール技術によって、この現象を起らなくさせます。

超節電型!

電圧と電流をコントロールする技術により、従来型の磁気回路式安定器(以後 銅鉄式と呼称)と比較し約50%、インバーター式と比較し約30%の電力削減をした設計にしております。

明るさ長持ち!

ハイブリッド安定器は蛍光灯の電極部分が傷まないため初期の明るさが長期間持続します。
自社実験では市販蛍光灯(Hf)を用い500,000回のON/OFFテストと30,000時間以上のエイジングテストを行った後でも照度は95%以上を維持しております。

優れた汎用性

LED照明などのように専用ランプは必要なく、一般に市販されている蛍光灯をお使い頂けます。

初期光束について

光束値は同一蛍光灯の場合には電流値に比例しますが、一般の安定器によって点灯した蛍光灯は、新品時は明るくても時間経過に伴い暗くなります。
しかし、日々使用していると人間の感覚では感じる事ができず、電極が劣化し点滅を繰り返す状態となった時点ではじめて蛍光灯の寿命を感じます。
もちろん、この時点でも(光束が低下しても)消費電力は新品時と変わりません。
ハイブリッド安定器は時間経過による光束低下が極めて少ない特性を活かし、電流値を抑制して消費電力を大幅に削減しておりますので、同一蛍光灯で点灯した初期光束の計測値は低くなります。
しかし照度設計の範囲内であり使用に際し違和感はございません。

安定器の種類と点灯方式

蛍光灯を点灯させる安定器には主に磁気回路式安定器(銅鉄式)と電子安定器(インバーター式)の2種類があります。

銅鉄式/グロースタート

磁気が通る鉄心に銅線を巻きつけた構造で放電の始動と放電の維持を図る安定器です。
磁気回路部品を使っているので磁気回路式安定器と言い、主材料により一般的には銅鉄式安定器と言われています。
※ラピットスタート式は基本的に磁気回路式安定器なので上記に含みます。

点灯方式(適合ランプ/FL型)
最初にグロー管(点灯管)を放電させ2~3秒間のプレヒート中に電圧を掛け放電を開始します。

銅鉄式/ラピットスタート

点灯方式(適合ランプ/FLR型)
グロー管はなくプレヒートと同時に点灯に充分な高電圧を掛け1秒程で点灯させるが蛍光ランプ側にも始動補助用の近接導体が必要な場合もあります。

インバーター式

交流電源を直流電源に変換し、トランジスタ、コンデンサーなどで構成するインバーター回路で高周波に変換して点灯させるので一般的にはインバーター式と言われます。
磁気式安定器と比べ、省電力や高効率、50Hz/60Hzの兼用、低騒音、ちらつきが感じられない等の特長があります。

点灯方式(適合ランプ/Hf型)
コンデンサーなどで構成される回路にてプレヒートと同時に高周波による高電圧で即時に点灯させます。